scFvの合成

DnaK Mix を添加した、PUREfrex® 及び PUREfrex®SS を使用して、scFv(sngle-chain Fv)を合成し、合成産物の活性を測定しました。

合成反応液はプロトコール(詳細はこちらの使用方法をご覧ください)に従って調製しました。希釈していない DnaK Mix を添加した反応液(+)に、リゾチームに結合するscFvの鋳型DNAを加えて37℃で4時間合成しました。その際、DnaK Mix を添加しない反応液(-)での合成も行いました。合成後、scFvの抗原結合活性をELISAにより測定しました。測定結果は、DnaK Mix を添加していない PUREfrex®SS で合成した場合の結合活性を100%とした相対値で示しました(図1)。

PUREfrex®SS では、DnaK Mix を添加した場合、合成したscFvの結合活性は約20%上昇しました。また、PUREfrex®においても、DnaK Mix を添加することにより、scFvの結合活性が検出されました。この結果は、DnaK Mixの添加が、結合活性の高いscFvの合成に有効であることを示しています。

図1. Dnak Mix を添加した PUREfrex®(#PF001)及び PUREfrex®SS(#PF002)を用いて合成した scFv の抗原結合活性

使用した製品:PUREfrex®(#PF001)、PUREfrex®SS(#PF002)*、DnaK Mix(#PF003)
*)PUREfrex®SS(#PF002)は、現在、取扱い中止となっており、PUREfrex®1.0(#PF001-0.25)と DS supplement(#PF005-0.5)の組合せと同じになっております。

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