ジーンフロンティア社と東京科学大学の共同研究による、PUREfrex®を用いた再構成型無細胞タンパク質合成系における還元剤の影響に関する論文がACS Synthetic Biology誌に掲載されました。

本研究では、再構成型無細胞タンパク質合成系(PURE system, 製品名: PUREfrex®)における還元剤の影響について検討しました。適切な酸化還元環境の維持は、タンパク質の安定性および機能にとって極めて重要です。ジチオスレイトール(DTT)や還元型グルタチオンといった還元剤は、不要な酸化を防ぐため、無細胞反応系において一般的に用いられています。
本研究では、PURE systemを用いた長時間のタンパク質合成において、DTTの還元活性が時間依存的に低下することを明らかにしました。また、その主な要因として、溶存酸素および混入する金属イオンを特定しました。これらの知見に基づき、キレート剤を用いることで、反応中の還元状態を維持する手法を確立しました。
本研究の成果は、ジスルフィド結合を有するタンパク質の合成のみならず、還元状態を必要とするタンパク質に対しても、反応条件を柔軟に最適化できることを示しています。このような柔軟性は、機能性タンパク質の効率的な合成を可能にし、バイオテクノロジーや治療用タンパク質製造への応用において有用な戦略となることが期待されます。
Impact of Reducing Agents on Protein Synthesis in a Reconstituted Cell-Free Protein Synthesis System
ACS Synthetic Biology (2026), Vol. 15, p1001-1007.
論文のダウンロードはこちら: https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acssynbio.6c00011
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