鋳型DNA配列とタンパク質合成量

軽鎖 (LC) と重鎖 (HC) からなるFab にて、重鎖(HC) の合成量を高めるために、塩基配列にサイレント変異を導入し、5’ 末端側の9 アミノ酸のGC 含量を変化させることで合成量に及ぼす影響を調べた結果、AT 含量が高い方が合成量が高くなる傾向にあることを確認できました。詳しくは、こちらのポスターもご覧ください。このポスターでは、さらに短い、5’ 末端側から6 アミノ酸のGC 含量変化で効果があるという結果を掲載しています。

1)合成方法

PUREfrex®2.0 と DS supplement を含む反応液に、PCRで合成したHerceptin由来のHCのDNAを添加し、37°Cで4時間インキュベートしました。PUREfrex®2.0とDS supplementの合成例は、こちらのページの使用方法もご覧ください。

2)サイレント変異を導入したHC DNAの塩基配列

この表は、HC DNAの塩基配列の5’ 末端側の9 アミノ酸にサイレント変異を導入した配列と、その結果推定されるGC含量を示しています。

3)N末端のGC含量が異なる鋳型DNAを用いた場合のタンパク質合成量

上の表で示した配列を含むHC DNAを合成した結果を示しています。その結果、N末端のGC含量が低い方が、合成量が高い傾向にあるという結果が得られました。

* 0.5µL of reaction per lane, Oriole staining

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