製品・サービスのご紹介 ~ GFC通信 Vol.49 ~
モノクローナル抗体作製の受託<抗体職人>
活性を阻害する抗体のセレクション
酵素の活性中心が異なる種間で高く保存されいる場合、その酵素を抗原として動物免疫をしても、活性を阻害する抗体がなかなか得られないことがあります。
今回は、In vitro で抗体のセレクションを行うという利点を活かして、抗体が認識してほしい領域を絞り込み、抗原を設計することで、活性を阻害する抗体を獲得することができた方法をご紹介します。
構造解析のデータから、触媒ポケット付近の領域にあり、ヒトとマウス間でホモロジーが高い領域の配列を選んで、ペプチド抗原としました。
無細胞タンパク質合成キット<PUREfrex>
不溶化タンパク質を活性型へ
大腸菌内で発現させたタンパク質が不溶化してしまった場合、正しくフォールドさせる試みを行うように、無細胞のタンパク質合成系でも、合成したタンパク質が不溶化した場合は、活性型にするために、低い温度で合成したり、界面活性剤やシャペロンを添加するという方法がとられます。
合成反応液に界面活性剤やシャペロンを添加して、タンパク質が可溶化しても、活性がない場合があります。このような場合、以下の条件を組合せたり、添加するタイミングを変えると活性型になることがありますので、その条件検討をご紹介します。
・合成温度
・シャペロン
・界面活性剤