EF-P

こちらの製品は、2020年7月より発売いたしております。
製品のお見積およびご注文に関するお問い合わせは、コスモ・バイオ(株)様までお願いいたします。

連続したプロリン残基(Pro-Pro-ProやPro-Pro-Glyなど)を含むタンパク質は、大腸菌の転写・翻訳反応に関与する因子で構成されているPUREfrex® での合成が難しいことや、合成量が低い場合があります。

因子の由来となっている大腸菌の中では、このような連続したプロリン残基を含むタンパク質の合成には、EF-P(elongation factor P;翻訳伸長因子P)と呼ばれる翻訳因子の関与が知られています。EF-P やそのホモローグ(eIF5A)は、細菌や古細菌、真核生物に広く存在しています。また、EF-Pの34位リジン側鎖にβリシル化という翻訳後修飾を受けると、より効果が高まることも解っています。

EF-P(#PFS052-0.5)キットは、34位リジンに翻訳後修飾を受けた大腸菌由来の組換えタンパク質を含む、タンパク質合成用添加剤です。

EF-P(#PFS052-0.5)キットには、タンパク質合成試薬は含まれておりませんので、PUREfrex®1.0(#PF001-0.25)PUREfrex®2.0(#PF201-0.25)、あるいはPUREfrex®2.1(#PF213-0.25)に添加してご使用ください。

正しい高次構造ができず、不溶性となってしまうタンパク質を合成する場合には、DnaK Mix(#PF003-0.5)GroE Mix(#PF004-0.5)等の分子シャペロンを反応液にさらに添加して合成することをお奨めいたします。

製品番号 製品名称 容量 国内法規制 *1 価格(税抜) 説明書
PFS052-0.5 EF-P 500 µL 反応用 非該当 5,000円 PDF

*1)化学物質排出把握管理促進法、労働安全衛生法、毒劇及び劇物取締法、遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(通称「カルタヘナ法」)

製品構成

  容量 内容 開封後保存温度*1
EF-P 12.5 μL 大腸菌由来 EF-P (40 μM) -20℃もしくは-80℃ *2
Dilution Buffer 500 μL 30%グリセロール溶液 -20℃

*1) キット開封前は、-80℃で保存してください。

*2) 使用後の残りの反応液を-80℃で保存する場合は、液体窒素やドライアイス/エタノールなどで急速凍結してから保存してください。必要に応じて分注し、凍結融解の繰り返しをできるだけ避けてください。

使用方法

EF-P を添加したタンパク質合成は、任意の反応液量で行うことができます。例えば、PUREfrex®2.1(#PF213-0.25)を使用し、0.5 mM Cysteine、4 mM GSH、1 μM EF-P を添加して、液量 20 μLで合成する場合、以下のように反応液を調製してください。

  1. Solution I、Cysteine、GSHを、室温~37℃ で 1 分間ほど温めて完全に融解し、氷上に置きます。
  2. Solution II、Solution III、EF-P を氷上で融解します。
  3. 融解したSolution I、II、III、Cysteine、GSH、EF-P を軽くボルテックスした後、遠心して内容物をチューブ下部に集めます。
  4. 以下のように反応液を調製します。(DNAは、1 kbpあたり0.5-3 ng/μLになるように添加してください。)
    Water 6.5-X μL
    Solution I 注1 8 μL
    10mM Cysteine 1 μL
    80mM GSH 1 μL
    Solution II 1 μL
    Solution III 2 μL
    EF-P (40 μM) 注2 0.5 μL
    鋳型DNA 注3 X μL
    Total 20 μL
  5. 37℃のヒートブロック又はウォーターバスで 2~6 時間反応させて、タンパク質を合成します。注4
  6. 合成されたタンパク質を、それぞれの目的に使用します。

注意点

注1) PUREfrex®1.0(#PF001-0.25)PUREfrex®2.0(#PF201-0.25)とは使用量が異なりますので、注意してください。

注2) 合成するタンパク質により、最適濃度が異なります。EF-P の添加濃度を検討する場合、0.1~2 μMで検討ください。希釈が必要な場合は、添付の Dilution Buffer を使用してください。

注3) 鋳型DNAは、目的のタンパク質に合わせてお客様の方でご用意ください。調製方法に関しましては、鋳型DNAのサイトをご覧ください。

注4) 気相の恒温槽(培養用恒温器など)で反応すると、反応液の温度の上昇に時間がかかり、合成量が低くなります。

使用上の注意

EF-P は研究用試薬です。ヒトを含む動物などへの投与、臨床、診断など他の用途への使用を禁じます。また、食品、家庭用には使用しないでください。
EF-P を使用する際には、RNaseフリーの水、試薬、器具類を使用してください。また、手袋、マスクの着用をお勧めします。