PUREfrex®2.1
製品のお見積およびご注文に関するお問い合わせは、コスモ・バイオ(株)様までお願いいたします。
2022年12月より、PUREfrex® キットに含まれるSolution Iの原材料を変更いたしました。詳細につきましてはこちらをご覧ください。 【重要】Solution Iの原材料変更のお知らせ
10MLサイズの製品全品(品番末尾-10ML)につきまして、今だけ「+2 mL」の増量キャンペーンを行います。
詳しくは、こちらのキャンペーンサイトをご覧ください。
PUREfrex®2.1 は、より細かくタンパク質の合成条件を検討できるように、PUREfrex®2.0 の反応液組成を維持したまま、Solution I を細分化し、還元剤の選択を可能にしたキットです。
特に、酸化還元条件のコントロールが重要となるジスルフィド結合を含むタンパク質の合成におすすめいたします。
添加剤である、DsbC Set (#PF005-0.5) あるいは PDI Set(#PF006-0.5)と合わせてお使いください。
PUREfrex®2.1 は、分子シャペロンを含んでおりません。そのため、合成するタンパク質によっては正しい高次構造が形成できず、不溶性となる場合もあります。このような場合には、分子シャペロンをタンパク質合成時に添加することにより解決できることがあります。本キットへの添加剤として、DnaK mix(#PF003-0.5)とGroE mix(#PF004-0.5)もご用意しております。
製品構成
PUREfrex® 2.1 の各Solutionに含まれる内容物の詳細については、非公開となっております。
250 µL 反応用
容量 | 内容 | 開封後保存温度 *1 | |
---|---|---|---|
Solution I *2 | 100 μL | アミノ酸、NTP、tRNA、酵素の基質など | -20℃ |
Solution II | 12.5 μL | タンパク質 (30% グリセロール溶液) | -20℃もしくは-80℃ *3 |
Solution III | 25 μL | リボソ – ム (20 μM) | -80℃ *3 |
Cysteine | 20 μL | システイン (10 mM) | -20℃ |
DTT | 20 μL | ジチオトレイトール (40 mM) | -20℃ |
GSH | 20 μL | 還元型 グルタチオン (80 mM) | -20℃ |
DHFR DNA *4 塩基配列 |
10 μL | 大腸菌 DHFR 遺伝子を含む PCR産物 (20 ng/μL) | -20℃ |
2 mL 反応用
容量 | 内容 | 開封後保存温度 *1 | |
---|---|---|---|
Solution I *2 | 800 μL | アミノ酸、NTP、tRNA、酵素の基質など | -20℃ |
Solution II | 100 μL | タンパク質 (30% グリセロール溶液) | -20℃もしくは-80℃ *3 |
Solution III | 200 μL | リボソ – ム (20 μM) | -80℃ *3 |
Cysteine | 160 μL | システイン (10 mM) | -20℃ |
DTT | 160 μL | ジチオトレイトール (40 mM) | -20℃ |
GSH | 160 μL | 還元型 グルタチオン (80 mM) | -20℃ |
DHFR DNA *4 塩基配列 |
10 μL | 大腸菌 DHFR 遺伝子を含む PCR産物 (20 ng/μL) | -20℃ |
使用方法
PUREfrex® 2.1 を用いたタンパク質合成は、任意の反応液量で行うことができます。例えば、液量20 μLで、0.5 mM システイン、4 mM GSH を添加して合成する場合は、以下のように反応液を調製してください。ジスルフィド結合(SS結合)形成のための添加剤である DsbC Set(#PF005-0.5)あるいは PDI Set(#PF006-0.5)を添加して合成する場合は、各製品情報ページをご覧ください。
- Solution I、Cysteine、GSH を、室温~37℃で1分間ほど温めて完全に融解し、氷上に置きます。
- Solution II とSolution III を氷上で融解します。
- 融解したSolution I、II、III、Cysteine、GSH を軽くボルテックスした後、遠心して内容物をチューブ下部に集めます。
- 以下のように反応液を調製します。(DNAは、1kbpあたり0.5-3 ng/μLになるように添加してください。)
Water 7-X μL Solution I 8 μL 注1 Cysteine 1 μL 注2 GSH 1 μL Solution II 1 μL Solution III 2 μL 鋳型DNA 注3 X μL Total 20 μL - 37℃のヒートブロック又はウォーターバスで2~6時間反応させて、タンパク質を合成します。注4
- 合成されたタンパク質を、それぞれの目的に使用します。注5
注意点
使用上の注意
PUREfrex®は研究用試薬です。ヒトを含む動物などへの投与、臨床、診断など他の用途への使用を禁じます。また、食品、家庭用には使用しないでください。 PUREfrex®を使用する際には、RNaseフリーの水、試薬、器具類を使用してください。また、手袋、マスクの着用をお勧めします。