1) 鋳型DNAに最低限必要な配列が含まれていない可能性があります。PUREfrex®で使用する鋳型DNAには、T7プロモーター、リボソーム結合部位(SD配列)、開始コドン、終止コドンが必要です。
2) 反応液へのDNA添加量が多い、あるいは少ない可能性があります。プラスミドやPCR産物に関わらず、DNAは、1 kbpあたり0.5~3 ng/µLになるように添加してください。添加量が多い場合もタンパク質の合成量が下がる場合があります。PUREfrex®反応液に添加するDNAは、分子数(モル濃度)が基準となっているため、例えば、反応液に添加するDNAがプラスミド(環状DNA)で、その長さが6 kbpの場合、実際のORFの長さに関係なく、(0.5~3)×6=3~18 ng/µLとなります。
3) 鋳型DNAの調製方法が適切ではない可能性があります。「鋳型DNAについて」のページをご覧ください。
4) 鋳型DNAの配列に合成されにくい配列が含まれている可能性があります。
「鋳型DNAの配列に関する6つの注意点」のページに記載されているような配列が含まれていないか確認してください。