PUREfrex®1.0
製品のお見積およびご注文に関するお問い合わせは、コスモ・バイオ(株)様までお願いいたします。
2022年12月より、PUREfrex® キットに含まれるSolution Iの原材料を変更いたしました。詳細につきましてはこちらをご覧ください。 【重要】Solution Iの原材料変更のお知らせ
2023年10月より、PUREfrex® 1.0キットにつきまして、一部構成因子およびリボソームの製造方法を変更いたしました。詳細につきましてはこちらをご覧ください。【重要】構成因子の一部変更のお知らせ 【重要】リボソーム製造方法変更のお知らせ
10MLサイズの製品全品(品番末尾-10ML)につきまして、今だけ「+2 mL」の増量キャンペーンを行います。
詳しくは、こちらのキャンペーンサイトをご覧ください。
PUREfrex®1.0 は PURE system を基に開発された再構成型無細胞タンパク質合成キットで、転写・翻訳・エネルギー再生に必要なタンパク質、リボソームから構成されています。活性型タンパク質の発現の他、ディスプレイ法や、翻訳メカニズムの研究など、幅広い用途にご利用いただけます。
PUREfrex®1.0 は、分子シャペロンを含んでおりません。そのため、合成するタンパク質によっては正しい高次構造が形成できず、不溶性となる場合もあります。このような場合には、分子シャペロンをタンパク質合成時に添加することにより解決できることがあります。本キットへの添加剤として、DnaK mix(#PF003-0.5)とGroE mix(#PF004-0.5)もご用意しております。
PUREfrex®1.0 は、DTT(反応液中の終濃度は 2mM)を含んでいるため、還元条件下でタンパク質の合成反応を行います。ジスルフィド結合(SS結合;SS-bond または、ジスルフィド架橋;disulfide bridge)の形成が必要なタンパク質を合成される場合は、DsbC Set(#PF005-0.5)あるいはPDI Set(#PF006-0.5)を添加してお使い頂くことをお奨めいたします。
製品構成
PUREfrex®1.0の各Solutionに含まれる内容物の詳細については、下記よりダウンロードいただけます。
Download PUREfrex®1.0 Contents(66KB)
250 µL 反応用
ソリューション | 容量 | 内容 | 開封後保存温度 *1 |
---|---|---|---|
Solution I | 125 μL | アミノ酸、NTP、tRNA、酵素の基質など | -20℃ |
Solution II | 12.5 μL | タンパク質 (30% グリセロール溶液) | -20℃もしくは-80℃ *2 |
Solution III | 12.5 μL | リボソーム (20 μM) | -80℃ *2 |
DHFR DNA *3 塩基配列 |
10 μL | 大腸菌 DHFR 遺伝子を含む PCR産物 (20ng/μL) | -20℃ |
2 mL 反応用
ソリューション | 容量 | 内容 | 開封後保存温度 *1 |
---|---|---|---|
Solution I | 1000 μL | アミノ酸、NTP、tRNA、酵素の基質など | -20℃ |
Solution II | 100 μL | タンパク質 (30% グリセロール溶液) | -20℃もしくは-80℃ *2 |
Solution III | 100 μL | リボソーム (20 μM) | -80℃ *2 |
DHFR DNA *3 塩基配列 |
10 μL | 大腸菌 DHFR 遺伝子を含む PCR産物 (20ng/μL) | -20℃ |
使用方法
PUREfrex®1.0 を用いたタンパク質合成は、任意の反応液量で行うことができます。例えば、20 μLで行う場合は以下のように反応液を調製してください。
- Solution Iを、室温~37℃で1分間ほど温めて完全に融解し、氷上に置きます。
- Solution IIとSolution IIIを氷上で融解します。
- 融解したSolution I、IIおよびIIIを軽くボルテックスした後、遠心して内容物をチューブ下部に集めます。
- 以下のように反応液を調製します。(DNAは、1kbpあたり0.5-3 ng/μLになるように添加してください。)
Water 8-X μL Solution I 10 μL Solution II 1 μL Solution III 1 μL 鋳型DNA 注1 X μL Total 20 μL - 37℃のヒートブロック又はウォーターバスで2~4時間反応させて、タンパク質を合成します。注2
- 合成されたタンパク質を、それぞれの目的に使用します。注3
注意点
使用上の注意
PUREfrex®は研究用試薬です。ヒトを含む動物などへの投与、臨床、診断など他の用途への使用を禁じます。また、食品、家庭用には使用しないでください。
PUREfrex®を使用する際には、RNaseフリーの水、試薬、器具類を使用してください。また、手袋、マスクの着用をお勧めします。